ビタミンC点滴の前に採血をするのはなぜ?G6PD検査という、少し珍しい検査の話
こんにちは。SEEYA Clinic(名古屋市中区錦・伏見駅から徒歩7分)です。 「高濃度ビタミンC点滴を受けたいのに、いきなり点滴じゃなくて、まず採血だと言われた」 「ビタ ミンなのに、そんなに慎重にする必要があるの?」 そう思われる方は、少なくありません。ビタミンCというと、サプリメントや食べ物のイメージが強 いですよね。 ですが、高濃度ビタミンC点滴は、体質によっては受けていただけない方がいます。その体質を事前 に見つけるための検査が、G6PD検査です。 この記事では、なぜ採血が必要なのか、しなかった場合に何が起こりうるのかを、当院の考え方とあわせてご説明します。
先に結論です
⚫︎高濃度ビタミンC点滴の前には、G6PD検査という採血を受けていただいています
⚫︎G6PD欠損という体質の方は、高濃度ビタミンC点滴を受けることができません
⚫︎検査をせずに投与した場合、重度の溶血性貧血という、命に関わる状態を招くおそれがあります
⚫︎当院の点滴「SEEYA Drip」は、点滴療法研究会が推奨するマイヤーズカクテルのレシピをベース にしています
⚫︎効果の感じ方には個人差があります。そして、点滴よりまず睡眠です
G6PD検査とは、どんな検査ですか
G6PD(グルコース-6-リン酸脱水素酵素)は、赤血球を守るはたらきをしている酵素です。
この酵素が生まれつき少ない、あるいはうまくはたらかない体質を「G6PD欠損症」といいます。遺伝によるもので、日本人では頻度が高くないとされていますが、ゼロではありません。
普段の生活では、特に症状が出ないまま過ごしている方もいます。だからこそ、「自分は違うと思 う」ではなく、採血で調べてから点滴に進むことが大切だと考えています。
検査自体は、通常の採血と同じです。腕から少量の血液をいただくだけで済みます。
検査をしないと、どんなリスクがあるのですか
G6PD欠損の体質をお持ちの方に高濃度ビタミンC点滴を投与すると、重度の溶血性貧血を起こすお それがあります。
溶血性貧血とは、赤血球が急速に壊れてしまう状態のことです。次のような症状につながることがあ ります。
⚫︎強い倦怠感、めまい、動悸などの貧血症状
⚫︎血尿(尿が赤褐色~コーラのような色になる)
⚫︎黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
これは「体調を崩す」というレベルの話ではなく、命に関わりうる状態です。
高濃度ビタミンC点滴は、美容や体調管理を目的に受けられる方が多い施術です。だからこそ、リスクのある方をあらかじめ除外しておくことが、医療機関としての最低限の責任だと考えています。
採血の一手間をお願いしているのは、そのためです。
SEEYA Dripの中身は、どうやって決めているのですか
当院の点滴メニュー「SEEYA Drip」は、点滴療法研究会が推奨しているマイヤーズカクテル点滴の レシピをベースに構成しています。
マイヤーズカクテルは、ビタミンCやビタミンB群、マグネシウム、カルシウムなどを組み合わせた 点滴で、アメリカのジョン・マイヤーズ医師によって考案されたものです。個人が思いつきで配合を 決めたものではなく、長く使われてきた組み合わせをベースにしています。
「なんとなく効きそうなものを全部入れる」のではなく、根拠のあるレシピを土台にする。ここは当院がこだわっている部分です。
疲労回復や美肌は、実感できるものですか
正直にお伝えすると、点滴を1回受けた翌朝に見違える、という種類のものではありません。
内側からじんわりと変わっていくタイプの施術です。当院では、まずは週2回のペースで、3ヶ月ほど 継続していただくことをおすすめしています。
ただし、感じ方には個人差があります。もともとの体調、睡眠時間、生活リズムによって、変化の出 方は人それぞれです。「必ずこうなります」とお約束できるものではない、という点はご理解いただ ければと思います。
点滴に頼る前に、見直したほうがいいことはありますか
これは院長がはっきり言っていることなのですが、絶対に睡眠です。
点滴は、あくまで足りないものを補う手段です。土台になる生活が崩れたままだと、補ってもすぐに 戻ってしまいます。
優先順位をつけるなら、この順番です。
1. 睡眠 — まずここ。何時間眠れているか、寝る時間が毎日バラバラになっていないか
2. 食生活 — たんぱく質と野菜が足りているか。欠食していないか
3. 運動 — 激しいものでなくて構いません。歩く時間を増やすところか
「点滴を受けているから大丈夫」ではなく、「生活を整えたうえで、足りないところを点滴で補 う」。この順番でお考えいただくのが、いちばん納得のいく結果につながると考えています。
よくあるご質問
Q. 一度検査を受ければ、次回以降は不要ですか?
G6PD欠損は生まれつきの体質のため、結果が変わるものではありません。
Q. G6PD欠損だった場合、点滴はまったく受けられないのですか?
高濃度ビタミンC点滴は受けていただけません。ただし、ビタミンCの濃度が低い点滴や、他の成分 を中心とした点滴については、体質を踏まえて医師がご相談させていただきます。
Q. 点滴中や点滴後に、副作用はありますか?
まれに、点滴中の血管痛、点滴部位の腫れ、気分不良などが起こることがあります。また、水分量が 多いため、点滴後にトイレが近くなる方もいらっしゃいます。気になる症状があれば、その場でス タッフにお声がけください。
最後に
美容の施術は、「効果」ばかりが語られがちです。
けれど、安心して受けていただくために本当に大切なのは、受けてはいけない方をきちんと見つけて、お止めすることだと考えています。
採血からお願いしているのは、遠回りに見えるかもしれません。ですが、これがいちばん確実な安全 確認の方法です。
高濃度ビタミンC点滴やSEEYA Dripにご興味がありましたら、まずはカウンセリングでご相談くださ い。体質や生活リズムをうかがったうえで、必要かどうかからお話しさせていただきます。
ご予約・お問い合わせ
SEEYA Clinic
〒460-0003 名古屋市中区錦3-11-29 カガミビル202
伏見駅 徒歩7分/栄駅 徒歩10 分/丸の内駅 徒歩6分
電話:052-228-8951
診療時間:火~金 9:00-16:00/土 9:30-17:00(日・月・祝 休診)
本記事は当院医師の監修のもと作成しています。 高濃度ビタミンC点滴およびSEEYA Dripは自由診 療です。効果の感じ方には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません。